「副業、始めてみたいけど会社にバレるのが怖い…」そう思っている方も多いのではないでしょうか。実は、副業がバレてしまうケースは意外と多く、その中でも一番のリスクは、思わぬ形であなたのキャリアに大きな影響を与えてしまうことです。
この記事では、副業が会社にバレる主なケースと、最も避けたい「解雇」のリスク、そしてそれを防ぐための具体的な対策を徹底的に解説します。賢く副業を進めるために、ぜひ最後までお読みください。
副業が会社にバレる主なケース9選
副業が会社にバレる原因は一つではありません。知らず知らずのうちに情報が漏れていることもあります。ここでは、代表的な9つのケースを見ていきましょう。
- 住民税の変動 会社員の場合、通常住民税は給料から天引き(特別徴収)されています。しかし、副業で所得が増えると、その住民税額も増えます。会社が受け取る「住民税決定通知書」に記載された金額が、本業の給与から計算される住民税額よりも多い場合、「なぜ?」と疑問を持たれ、副業が発覚するきっかけになることがあります。特に、ご自身で住民税を納める「普通徴収」に切り替えていない場合は要注意です。
- 確定申告の内容 副業の所得が年間20万円を超えると、確定申告が必要です。この確定申告で所得を正確に申告しないと、税務署から会社に問い合わせが行く可能性もあります。また、誤って住民税を特別徴収にしてしまうと、住民税の変動からバレるケースと同じ状況になります。
- 同僚からの密告やSNSでの発信 これが意外と多いパターンです。「〇〇さん、最近なんだか羽振りが良いな」「いつも週末に何やってるんだろう?」といった同僚の何気ない会話や、飲み会の席でのうっかりした発言が、噂となって広がることは少なくありません。 また、SNSでの発信は特に注意が必要です。趣味の延長で始めた副業でも、作品をSNSに投稿したり、仕事の様子を写真に撮ってアップしたりすることで、身元が特定され、会社の同僚や上司に見つかってしまう可能性があります。
- 就業規則に違反している場合 多くの会社には就業規則があり、副業について規定している場合があります。「副業禁止」と明記されているケースや、許可制になっているケースなど様々です。知らずに就業規則に違反していると、バレた際に「規則違反」として処分される可能性があります。
- 業務時間中に副業を行う 会社のパソコンを使ったり、勤務時間中に副業の連絡をしたり、会社の備品を無断で使用したりする行為は、会社の財産や時間を私的に利用したとみなされ、問題になります。これは就業規則違反だけでなく、会社への背信行為と捉えられる可能性も高いです。
- 競業避止義務違反 本業と同じ、または似たような業界で副業を行う場合、会社のノウハウや顧客情報などを利用したとみなされ、「競業避止義務」に違反する可能性があります。これは、会社に損害を与える行為として非常に重く見られます。
- 副業先でのうっかり話してしまう 副業先の飲み会やイベントなどで、つい本業の会社名や部署名を話してしまう、または本業での不満を口にしてしまうことがあります。それが何らかの形で本業の会社に伝わってしまうと、トラブルの原因になりかねません。
- 取引先や顧客との接触 本業で関係のある取引先や顧客が、偶然あなたの副業の顧客になったり、副業先で取引があったりするケースです。これは非常に稀なケースですが、もし発生すれば、本業と副業の利益相反とみなされ、大きな問題となる可能性があります。
- 健康保険・厚生年金の関係 副業の収入が増え、一定の基準を超えると、社会保険(健康保険・厚生年金)の加入義務が発生する場合があります。これにより、本業と副業で二重に加入することになり、会社に副業が発覚する原因となることがあります。
個人的経験から語る!副業がバレる一番の理由
ここまで、さまざまな副業がバレる理由についてお伝えしてきましたが、私の経験も踏まえてお伝えしたい、副業が会社にバレてしまう一番の理由。
それはズバリ、自分が副業をしていることを周囲に話してしまうことです。
副業を始めたばかりの頃は、「会社にバレたらどうしよう…」と慎重に隠している人がほとんどでしょう。しかし、実際に副業で収入が得られたり、軌道に乗ってくると、その喜びや成功体験を誰かに話したくなる気持ちが芽生えてくるものです。
「実は最近、こんなことを始めてて…」「これでちょっと稼げたんだ」
そんな何気ない一言が、親しい友人や知人に伝わったとしても、会社という組織の中では情報は驚くほど早く伝わります。たとえ信頼している相手でも、思わぬ形で「〇〇さんが副業をしているらしい」という噂が広まり、こっそり人事部に通報されてバレるというケースが、実は最も多いのです。
これを防ぐための最も簡単で効果的な対策は、副業をしていることを周囲に一切話さないことです。
しかし、実際に副業を始めると、「誰かに話したい」という当初の思いが薄れてしまうこともよくあります。モチベーションの維持のためにも、誰かに話したくなる気持ちは理解できます。
だからこそ、副業を始める前に、「なぜ自分はこの副業を始めるのか」「副業を通じて何を達成したいのか」という自分自身の思いを明確にしておくことを強くおすすめします。目的意識がはっきりしていれば、余計な情報共有を避け、冷静に対処できる場面も増えるはずです。
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