自分のデザイン力を活かしてイラストを描き、それを販売することで収入を得たい。そう考えている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、「デザインで利益を上げる」というのは、想像以上に難しいのが現実です。この記事では、その実態と、ではどうすればデザインで収益を上げられるのかについて解説します。
なぜ、イラスト販売は難しいのか?
結論から言うと、イラストなどを描くことによって利益を上げるのは極めて難しいと言えます。その理由は、ビジネスにおける「お金の性質」にあります。
人はお金を生み出さないものにお金を払いたがらない
ビジネスの鉄則として、人は「お金を生み出さないもの」に対してお金を出すことを極端に嫌う傾向があります。ギャンブルや株式投資が人気なのは、「お金が増えるかもしれない」という期待感があるからです。
一方、例えばコーチングに1時間1万円を払うとしたらどうでしょう?もちろんコーチングにお金を払う方もいますが、多くの人は抵抗を感じるのではないでしょうか。
このように、人は無意識のうちに「お金に色付け」をしているのです。
この考え方を踏まえると、イラストを買うという行為は「お金を生み出さない行為」に近いと言えます。そのため、基本的には「お金を出してまで買おう」とは思わないのが一般的なのです。
AIや無料素材との競合
さらに、最近ではAIが画像を簡単に生成できるようになり、無料でも質の高い画像を提供しているWebサイトが多数存在します。有料のイラストと比較して「大きな違いがない」と判断されれば、無料の素材が選ばれるのは当然のことでしょう。
収益に結びつく「稼げるデザイン」とは?
では、どのような分野で売上を立てていけば良いのでしょうか?それは、「クライアントの収益に直結する仕事」をすることです。これが、デザインで利益を上げる近道と言えます。
クライアントにとって「投資」となるデザイン
例えば、ランディングページのデザインを考えてみましょう。もしあなたの作ったランディングページが売上アップに貢献すれば、発注者にとっては原則的に「赤字にならない限り、いくらでもお金を出す価値がある」ものとなります。つまり、あなたの行うデザインが発注者にとって「投資」のような位置づけになるのです。
その他にも、Webサイトのデザイン改善コンサルティングなど、クライアントのビジネス成果に直接貢献する業務であれば、収益を見込むことができるでしょう。
このように、常に発注者側の立場に立って、どのようなデザインが求められているのかを考えることが、利益を上げていく上で非常に重要になってきます。
まとめ
「なんとなく需要がありそうだから」という理由で、イラスト販売などのデザイン業務に飛びつくのは危険です。
「常に発注者側の利益に貢献できるか?」
これを念頭に置き、戦略を立ててどの分野でデザインをしていくのかを決めることが大切です。あなたのデザインがクライアントの「投資」となるとき、はじめて「稼げるデザイン」への道が開かれるでしょう。
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