「スタンディングデスク、気になるけど本当に続けられるのかな?」
そんな不安を抱えて検索されたのではないでしょうか。
実際、導入してみたものの「やめた」「合わなかった」という声も少なくありません。
かく言う私も、スタンディングデスクを導入した当初は何度も「もうやめようかな」と思いました。足がパンパンにむくんだり、集中できない時間帯があったり…。
でも試行錯誤を続けるうちに、自分なりの使い方が見えてきて、今ではスタンディングデスクなしでは仕事ができないほど、快適に使い続けています。
この記事では、まず多くの人が「やめた理由」を5つご紹介しつつ、私自身が1年間使い続けてわかったリアルなメリットと継続のコツをお伝えします。
購入を迷っている方、または一度やめかけた方にとって、参考になれば幸いです。
スタンディングデスクをやめた理由5選
スタンディングデスクを1年間使い続けてきた私ですが、正直に言うと「やっぱりやめたくなる瞬間」は何度もありました。
ここでは、実際に私が経験した「スタンディングデスクをやめたくなった理由」を5つに整理して紹介します。
1. 長時間立ちっぱなしで足がつらい
導入当初に私が一番キツかったのがこれです。
慣れていないと、ふくらはぎや足裏がパンパンになります。特に仕事に集中していると姿勢を変えるのを忘れ、気がついたら足が限界…という日もありました。
実際に、SNSなどで調べてみても、この理由がダントツのNO.1のようですね。

なんで在宅ワークでずっと立ち仕事なんだよ・・・
ふくらはぎが限界を迎えた後は、結局ソファーでゴロゴロしてしまい、仕事になりませんでした。効率を上げようと持ったのに逆効果でした(笑)
2. 集中力が落ちる時間帯がある
この理由は1とも関係しますが、午後や夕方、少し疲れが出てくると「立つのがしんどいな」と感じることが増えます。結局、無理して立ち続けても集中できず、効率が落ちてしまいました。
集中力が落ちたら座って仕事すればいいんですけど、そのままソファーでゴロっとしてしまい、スマホを開き、気が付くと1時間経過していた・・・ということが頻発しちゃうんですよね。

疲れて集中力が途切れてしまい、そのままソファーでゴロ。
3. 自分に合った高さの調整が難しい
スタンディングデスクは「高さ命」といっても過言ではありません。
ほんの数センチの違いで首や肩に違和感が出たり、逆に姿勢が悪くなってしまうことも。
自動昇降タイプでないと細かい調整ができず、結果的に体に負担がかかることもあるらしいです。
私の場合は、最初から自動昇降タイプを買いましたのでこの問題は発生しませんでしたが、スタンディングデスクをやめた理由としては上位にくるようです。

高さが合わずに使いずらい・・逆に疲れるわ・・
4. 周囲の環境と合わない
在宅ワークではスペースの問題が大きいです。
特に私のように狭い部屋で作業している場合、スタンディングにするとカメラの角度や照明など、他の要素とのバランスが崩れてしまうことがありました。
あと私の場合、スタンディングデスクを設置した場所とコンセントの位置が微妙に遠く、配線に悩みました。配線が長くなってしまうと部屋がごちゃごちゃしちゃうんですよね。
同じようにイヤホンやスマホの充電、スマートウォッチの充電などコード類が多くてこのあたりの整理をしないと逆に使いづらくなってしまいます。スタンディングデスクが物置になってしまう、、ということがやめた理由として挙がりそうです。

配線類や本、書類などでスタンディングデスクが物置になってしまった。。
5. 足元の冷えや体への負担が地味に積もる
スタンディングデスクは「健康に良さそう」と思って導入する人が多いのですが、実は寒さや慢性的な疲労といった落とし穴もあります。
特に冬場は、足元が冷えやすく、立ちっぱなしの状態では血流も悪くなりがち。
靴下を重ねても限界があり、長時間作業していると足の先から冷えて、集中力まで削られるような感覚がありました。
さらに、ちょっとした姿勢のズレが、腰や背中、ふくらはぎにジワジワと蓄積されていきます。最初は「なんとなく疲れたな」程度でも、週5日×8時間ともなると、確実に体に響いてきます。
足元の環境整備が悪いと、結局使わなくなってしまうんですよね。

足元が寒い・・・
私がそれでもスタンディングデスクを使い続けている理由
これは私の仕事環境です。

私は、在宅ワークをしているのですが、だからこそオフィス環境の整備には頭を悩ませていました。自宅と言うのはいかんせん誘惑(ノイズ)が多いんですよね。
だからデスク周りには仕事に関係する道具しか置かないことが集中力を維持するコツかもしれません。
それでは私がスタンディングデスクを使い続けている理由、いってみましょう!
私がスタンディングデスクを導入したきっかけ
ズバリ腰痛です。在宅ワークが長くなってきて座ってずっと仕事してきたんですがある日立ち上がる時にぎっくり腰がきたんですよね。「うわ、やば、、」となりましてしばらく動くこともできませんし仕事も前に進めることもできません。これは最悪でしたね。
その時は鍼灸院に行ってなんとか騙し騙し最低限の仕事だけ進めることにしたのですが、この時に鍼灸院の先生にも「座りっぱなし良くないよ」と言われたんですよ。
そこで色々調べると座りっぱなしはだいぶ健康にも良くないことが分かりました。
座りっぱなしに健康リスクあり。
座りっぱなしはなぜからだに悪いのか?長時間座りっぱなしでいることが、なぜ死亡リスクにつながるのか?
ふくらはぎは第2の心臓、と言われるように、下肢の筋肉の収縮によって血流のポンプ機能が働き、循環動態を助けます。長時間座り続けていると、全身の筋肉の70%を占める下半身の筋肉が動かないため、血流や血中の脂質代謝が低下し、血液中の中性脂肪の増加、善玉コレステロールの減少、血中インスリン感受性の低下などを引き起こし、動脈硬化などの悪影響につながるとされています6,7)。その結果、高血圧や糖尿病などの生活習慣病、肥満、骨粗鬆症などのリスクが高まります。さらに高齢者においては、活動性の低下による認知機能やメンタルヘルスへの影響も指摘されています。
そう結局座りっぱなしだとかなりの健康被害があるらしいんですよ。 以下のデータをみても座っている時間が6時間以上の人は3時間未満の人に比べて、死亡リスクは1.9倍になっています。


座りっぱなしは、健康リスクが大きいようです。
スタンディングデスクのメリットは長期的にみた健康面にありそうです。
腰痛・肩こりの改善を実感
私がスタンディングデスクを導入したきっかけのひとつが「慢性的な腰痛と肩こり」でした。
とくに在宅ワークでは、気づけば何時間も椅子に座りっぱなしで、姿勢が崩れていることが多かったんです。
ところが、スタンディングデスクを使い始めてからというもの、明らかに腰や肩の違和感が減ってきたのを実感しました。
最初の頃は「足がつらいな…」と感じることもありましたが、徐々に慣れてくると自然と姿勢が整い、体の負担が軽減される感覚が出てきました。
猫背になりづらくなるのも、大きなポイントです。

1日中座っていた頃と比べて、明らかに肩こりが軽くなりました。姿勢が良くなるだけで、こんなに違うんですね。
集中力の“波”を調整しやすくなった
人間の集中力には波があります。
午前中は集中できても、午後は眠気が襲ってきたり、夕方になるとダレてきたり…。
以前の私は、そのリズムにただ流されていました。
しかし、スタンディングデスクを導入してから、自分の集中状態に合わせて“立つ・座る”を使い分けることで、意図的にリズムをコントロールできるようになりました。
たとえば、「ちょっと眠いな…」というタイミングではあえて立って作業することで、身体がシャキッとし、もうひと踏ん張りが効くように。
逆に、集中力が乗ってきたらそのまま立ち続けて一気にタスクを進める――そんな風に自分で「波」を乗りこなせる感覚が身についてきました。

「あ、ちょっと集中切れてきたな」と思ったら、立つようにしてます。
それだけで意外と脳が切り替わるんですよね。
心理的な“やる気スイッチ”になっている
スタンディングデスクの意外なメリットが、気持ちの切り替えがしやすくなることです。
座っているときにはなんとなくダラダラと作業していたのが、立つことで「よし、やるぞ」とスイッチが入る感覚があります。
これは単に姿勢が変わるだけではなく、身体の使い方が変わることで脳が活動モードに切り替わるためといわれています。
実際、私も「集中したいタスク」や「締め切り間近の作業」を始めるときには、あえて立ってスタートするようにしています。
ちょっとやる気が出ないときでも、**座ってるより立って作業するほうが“行動が先に出る”**ので、自然と気持ちも後からついてくる――そんな心理効果を日々感じています。

座ってるとスマホ見ちゃうけど、立つと「仕事モード」に自然と入れるんですよね。不思議と。
スタンディングデスクを続けるためのコツ
スタンディングデスクは、導入して終わりではありません。
うまく付き合うためには、無理のないやり方と、ちょっとした工夫が欠かせません。
ここでは、私自身の実体験をもとに「長く続けるためのコツ」を3つご紹介します。
立ち・座りを切り替える
ずっと立ちっぱなしは、かえって逆効果です。疲れちゃってソファーでゴロっとなりがちなんですよね。、疲れる前に座ること、これがコツです。
立つ時間と座る時間を意識的に切り替えることで、身体への負担も減り、集中力も保てます。
おすすめは「ポモドーロ・タイマー」の活用。
たとえば、「25分作業+5分休憩」や「50分作業+10分休憩」といったサイクルをタイマーで管理し、立つ・座るの切り替えをリズム化すると続けやすくなります。
また、私の場合はノートPCを使っているのですが、あえてスタンディングデスクでは電源をつながず、充電されていない状態で作業するようにしています。
こうすることで、「バッテリーが残り少なくなったら座る」という自然なリズム切り替えができるんです。
タイマーやアラームよりもストレスがなく、身体感覚に合わせてメリハリがつけやすくなるので、個人的にはとても気に入っている工夫のひとつです。

疲れる前に座ることが大事かも。
デスクまわりの整理整頓が“続けやすさ”を左右する
スタンディングデスクを続けるうえで意外と大事なのが、デスクまわりの整理整頓です。
「ちょっと立って作業しよう」と思ったときに、デスクの上が散らかっていると、それだけで面倒に感じてしまいます。
特にスタンディングの場合は、視線の高さや手の位置に合わせてモノを置く必要があるため、配置の工夫が重要です。
私の場合は、スタンディング用のスペースにはあえて充電器やメモ帳など最低限のモノしか置かないようにしています。
ノートPCの電源もあえてつながず、バッテリー切れを合図に“座り時間”へ移行するリズムにしています。
こうしたシンプルな環境にしておくことで、立つハードルがグッと下がり、結果として習慣化しやすくなります。
たとえば、私はコードの整理をこんな風にしています。

アマゾンで「業界初!マグネット式·12本セット」を2000円弱で購入。これはコード類をスッキリできるのでオススメです。これだけでデスクがスッキリし、スタンディングデスクを継続して使用するモチベーションになりますよ。

デスク周りをスッキリさせることが継続のコツ
足元を快適に保つ ― ヒーターと送風機が最強タッグ
スタンディングデスクで意外と見落とされがちなのが、足元の“気温問題”です。
冬は冷え込み、夏は蒸れやすい――つまり、季節ごとにしっかり対策をしないと、快適には続けられません。
私がたどり着いた答えは、「ヒーター×送風機」の組み合わせ。
寒い季節には足元に小型のデスクヒーターを設置し、ポカポカした状態をキープ。逆に暑い季節には静音タイプの小型送風機を足元に当てることで、蒸れやだるさを軽減しています。
特にスタンディングは足裏やふくらはぎに血が溜まりやすいため、冷え・蒸れのどちらも地味に効いてきます。
だからこそ、快適な足元環境を整えておくことが、スタンディングを「続けられる習慣」にする大事なカギです。
私はこちらのヒーター(マイヒート セラフィ MHS-700)を使っているのですが快適そのもの。横からみると薄いので場所をとらないことが最高です。



足元を快適にすることも続けるコツですね!
まとめ:やめたくなるけど、やめきれない。それがスタンディングデスク
スタンディングデスクを導入してからの1年は、まさに試行錯誤の連続でした。
「足が痛い」「疲れる」「寒い」「面倒」――正直、やめたくなる瞬間は何度もありました。
でも、それでも私はスタンディングデスクを手放していません。
なぜか?
それは、やめたくなる理由を上回るだけの“続ける価値”を感じたからです。
・肩こりや腰痛の軽減
・集中力の波のコントロール
・仕事への心理的スイッチとしての役割
・そして、立つことで生まれるちょっとした達成感
立ちっぱなしで無理するのではなく、“立つ”と“座る”を自分のペースで切り替えるハイブリッドスタイルこそが、私なりの正解でした。
もし今、スタンディングデスクを使っていて「しんどいな…」と感じている方がいれば、無理して頑張る必要はありません。
大事なのは、自分の体と相談しながら、続けられるやり方を見つけること。
「やめてもいい。でも、やめなくてもいい」
そんな気持ちで、ゆるく長く付き合っていくのが、スタンディングデスクとのちょうどいい距離感かもしれません。
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